海水から塩を取り除く方法を3つご紹介します。
① 蒸留法

蒸留法は、海水を蒸発させて塩と水を分離する方法です。 原始的な方法で、大量の熱エネルギーと手間がかかりますが、 特別な機器などは必要ありません。
蒸留法での海水から真水の作り方
1、加熱:海水を加熱して水を蒸発させます。
2、蒸気を集める:蒸発した水蒸気を集め、冷却して再び液体の水にします。
3、加熱した容器には塩が残り、集めた蒸気が冷やされて淡水になります。
デメリット
処理速度が比較的遅いです。大量の水を迅速に処理するには向いていません。
水の蒸発や冷却をさせるのにエネルギー消費が大きいです。
蒸発しなかった残留物(塩やその他の不純物)が濃縮された廃液が発生します。
メリット
原始的な方法であり、特別な材料いらないため、初期費用が比較的安く済みます。
② 逆浸透法

逆浸透法は、RO膜(逆浸透膜)を使って海水から塩を取り除く方法です。
RO膜が搭載されている海水淡水化装置を使用して塩分除去します。
プロセス 逆浸透法での海水から真水の作り方
1.圧力をかける:海水をRO膜に通すために高い圧力をかけます。
2.RO膜を通過:水分子だけが非常に小さいRO膜の穴を通過し、塩や他の不純物は通れません。
3.淡水と濃縮塩水に分かれる:膜を通過した純粋な水が淡水として集められ、残った濃縮塩水は排出されます。
デメリット
定期的なRO膜の交換が必要です。(数年に1回ほど)
高圧をかけるため、消費電力が高くなります。
大量の廃水がで出ます。
メリット
塩だけでなく、微生物や細菌などの不純物も除去され、綺麗な真水を浄水することができます。
効率的で広く利用されています。
③電気透析法

電気透析法は、電気の力を使って海水から塩を分離する方法です。
特定の条件下で有効ですが、海水は塩分濃度が高いため処理効率が低くなります。
プロセス
1電極を使う:海水を電極の間に置きます。
2電流を流す:電流を流すことで、塩分(ナトリウムイオンと塩化物イオン)が電極に引き寄せられます。
3イオン交換膜を通す:イオン交換膜を使って塩分を取り除き、淡水を得ます。
デメリット
電気透析装置自体が高価であり、初期の設備投資が大きな負担となります。
電力の消費量が多くなります。
海水の場合、塩分濃度が高いためエネルギーコストが高くなります。
装置の維持やメンテナンスにもコストがかかります。イオン交換膜や電極の交換、清掃などが定期的に必要です。
非イオン性の不純物(例えば、有機化合物やバクテリア)を取り除くのには効果がありません。
メリット
効率的で、特定の用途に適しています。
【まとめ】
海水から塩を除去するにはエネルギーやコストがかかるため、大変なプロセスです。
海水を真水に変える場合は、原始的な「蒸留法」か「逆浸透法」が有効です。
継続的に海水を浄水する場合は「逆浸透法」を利用している海水淡水化装置を用意するのが
一番効率的と言えます。
また、塩分除去だけでなく、不純物を除去まで行い、飲料可能な真水にするにも「逆浸透法」が一番適しています。
逆浸透法の海水淡水化装置を選ぶ際はデメリットである消費電力などに注意しながら選ぶことをお勧めします。
船設置用の海水淡水化装置『ZENシリーズ』
ZENシリーズは高圧ポンプを使わず、低圧ポンプの圧力を増幅させて使用する技術を開発しました。
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【設置実例 I様:小型海水淡水化装置/ZEN30 DC12V仕様を2台設置】









