尽きることのない水源、「海水」ですが、本当に飲むことができないのか?
飲むとどうなるのか?
海水が与える人体への悪影響についてご紹介します。

【海水の塩が与える体への悪影響】
海水には大量の塩分(ナトリウム)が含まれています。
それを飲むと体にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。以下はその主な影響です。

●脱水症状:人間の体は塩分の濃度を調整するために多くの水を必要とします。海水を飲むと、体内の水分を使って余分な塩分を排出しようとするため、逆に脱水症状を引き起こします。
●腎臓への負担:腎臓は体内の塩分と水分のバランスを保つ働きをしています。しかし、海水を飲むと過剰な塩分を処理するために腎臓に大きな負担がかかります。これが続くと腎臓の機能が低下し、最悪の場合、腎不全を引き起こす可能性があります。
●消化器系の不調:海水の塩分濃度が高いため、飲むと胃や腸の粘膜が刺激され、吐き気や嘔吐、下痢を引き起こすことがあります。これも体内の水分と電解質のバランスを崩す要因となります。
●高ナトリウム血症:血液中のナトリウム濃度が異常に高くなる状態で、頭痛、めまい、けいれん、意識障害などの症状を引き起こすことがあります。重症の場合、命に関わることもあります。
【海水に含まれる微生物や細菌が与える体への悪影響】
海水には多くの微生物や細菌が含まれているため、これらも健康に悪影響を及ぼす可能性があります。以下はその具体的な影響です。
●細菌感染症
ビブリオ菌:ビブリオ属の細菌は海水に多く存在し、これが体内に入ると食中毒や傷口の感染を引き起こす可能性があります。ビブリオ・バルニフィカスは特に重症化することがあり、致命的になることもあります。
サルモネラ菌やカンピロバクター菌:これらの細菌も海水中に存在し、消化器系の感染症を引き起こします。下痢、腹痛、発熱などの症状が現れることがあります。
●ウイルス感染症
ノロウイルス:海水に汚染された食品(特に貝類)を介して感染することが多いですが、直接海水を飲むことでも感染する可能性があります。急性胃腸炎を引き起こし、激しい嘔吐や下痢を伴います。
肝炎ウイルス:特にA型肝炎ウイルスは海水を介して感染することがあり、肝炎を引き起こします。これは黄疸、疲労、腹痛などの症状を伴います。
●寄生虫
クリプトスポリジウムやジアルジア:これらの寄生虫は海水中に存在し、消化管に感染して下痢や腹痛を引き起こすことがあります。
アニサキス:魚介類に寄生する寄生虫で、海水を飲むことによって直接感染することは少ないですが、汚染された魚介類を生で食べることで感染する可能性があります。
●有害藻類:
赤潮や青潮:これらは海水中の有害な藻類の増殖によって引き起こされ、これらの藻類が産生する毒素が体内に入ると、神経毒性や肝毒性を引き起こすことがあります。貝毒などもこれに含まれます。

【まとめ】
海水を飲むことは健康に非常に有害です。海水の塩分濃度は人体にとって、かなりの負担をかけ
喉の渇きが満たされることもありません。かえって、さらに脱水症状に陥ってしまします。
また、海水には多くの病原体が存在するため、飲むことで感染症のリスクが高まります。
飲料水が不足している状況でも、海水を飲むことは避け、代わりに淡水の確保を最優先に考えるべきです。


